SEC.03

Business
and Process

松本アトリエの設計プロセスは、本質的なコミュニケーションから始まります。建築計画は、創造的な個性美と機能を持つと同時に、関連するすべての構想が理想の方向で統括される必要があります。プロジェクトに合致するファジーかつ厳密なフローにより、建築計画を遂行します。

PLANNING FLOW

・PLANNING
・DESIGN
・CONSULTING

設計プロセス

設計プロセス第一段階では、ヒアリングを通して構想を精査し、複数の基本案を提示します。この基本案をベースに協議を重ね、構想実現の方向性を確保可能なプランを策定します。これと並行し、建築計画に必須となる様々な与条件やルールのチェックを重ね、基本計画が提出されます。

第二段階の実施設計においては、プロセス途中での十分なコンセンサスを継続しながら、ケースやセグメントによる緻密なフィードバックを展開します。構想実現に迫り、研磨を積層し、設計図書としての体裁を整えます。

設計図書を整えると、第三段階として建築施工プロセスへと移行します。予め施工業者が決定されているケースを除き、設計図書に基づいた候補施工業者複数社の適性を比較し見極めながら、工事予算調整を行います。候補施工業者はプロジェクト部外者であり、その交渉は、業者の技術力と信頼性を確認すると同時に、コストを決定する大変重要な機会となります。

最終段階の建築工事では、施工業者の決定を受け、プロジェクト完成までの工事監理を遂行します。クライアントの要望が満たされているか詳細なチェックを行うと同時に、家具備品等の選定から発注、設置まで、綿密なサポートを行います。建物が完成した稼働後も、定期的にご意見を伺いながら、建物を見守って参ります。


建築計画業務フロー

構想とご要望をヒアリングさせていただき、建築計画の方向をご提示致します。商環境や産業施設、個人住宅など、領域に則した基盤コンセプトを軸に、多視点的な方策のご相談に対応しますとともに、建築費や資金計画、土地取得など、建築計画に伴う課題案件へのアプローチとその解決方法をご提案致します。

建築計画の基本プロットをご承認の後、現場視察を実施します。ビジネスレベル、個人ユースなどを問わず、建築を取り巻く環境要素の解析は、計画全体の質を決定付けます。用地などが未決定の案件については、プロジェクトチームを編成した取得対応も提案致します。

建築用地条件把握の完了後、建築計画のご依頼契約へと進みます。建築計画業務は主に「基本構想策定業務」「基本計画策定業務」「基本設計業務」「実施設計業務」及び施工時の「工事監理業務」で構成されます。ケースによっては、建物稼働フェーズにおける建築関連法規改正対応、施設の維持・管理業務も合わせて承ります。

ご契約後、建築予定地の諸条件を踏まえ、建築計画のベースプランニングを実施致します。構想、ご要望及び土地環境に合わせた着実な計画構成を組み、コンセンサスを重ねます。また、並行して、計画概要から概算のご予算を提出し、設計業務から竣工までの資金計画について協議致します。

基本構想報告書(施設概要/施設規模/建築用地条件/関連法規:建築基準法・都市計画法・条例等/施設構成策定/資金計画:概算事業費・助成・融資等)

基本構想に基づいた施設の基本計画を策定し、複数のプランを提案致します。施設の用途、展開される事業内容や運営方針、意匠、構造など、諸条件をもって建築空間を設定し、基本計画報告書を作成し、プロジェクトの内容や全体のスケジュールもこのフェーズで確定し、提出致します。

基本計画報告書(基本計画図/工程表/成果目標/業務内容)

複数の基本計画をベースにさらなる協議と研鑽を重ね、理想の方向性を確保可能なプラン策定を実施します。これと並行し、建築計画に必須となる様々な与条件やルールのチェックも行います。施設の空間構成を平面図や立体モデルにより可視化、検討しつつ、基本設計図書として纏めるとともに、敷地利用、建物本体の意匠・構造・設備、施設の部分プラン、インテリア、外部環境・景観、インフラ・エネルギーなど、各計画を綿密な検討協議のもとで進めます。また、このフェーズでの確定事項により、関連官公庁との事前協議、施設開設の手続きなど、必要な公的コンセンサスを開始します。

基本設計図書(基本設計説明書/基本設計図:構造計画・設備設計・インテリア設計・ランドスケープ設計・省エネルギー設計/工事費概算書/工事工程案)

基本設計作業から、工事用の設計図の作成に移行します。業務の進行に伴い、施設の機能、デザイン、設備、工事費などに生ずる各課題を調整し、プロジェクト全体を統括して操作します。また、商業、産業、医療・福祉、教育施設など、事業運営に部門が設置される場合などでは、部門別の運営エリアの計画と部門の責任者、担当者が要求するユーザビリティを詳細に突き合わせます。これらに並行して、造作ファニチャー類、施設内外の空間環境のデザイン要素(仕様・カラーリング)、設備機器、備品などを随時決定します。実施設計図書は、このフェーズ後に施主へ提出され、次の工事費見積り工程への準備が進められます。

実施設計図書(建築設計/構造設計/設備設計/インテリア設計/ランドスケープ設計/省エネルギー設計)・工事予算書・許認可申請(建築確認申請/各種事業付帯申請)

設計図書を整えた後、建築施工プロセスへと移行します。予め施工業者が決定しているケースを除き、設計図書に基づいた候補施工業者複数社の適性を見極めながら、工事予算調整を行います。候補施工業者はプロジェクト部外者であり、その交渉と適正確認は、業者の技術力、信頼性、コストを決定する重要な機会となります。工事費見積りに参加する候補施工業者へ、施主側から工事内容を正確に伝達するために、工事発注方式・業者選定方式の策定、現場説明、質疑応答など、各作業を支援します。候補施工業者から見積書が提出された後は、各事業者の技術力や工事金額など、提出書類の査定検査を行い、施工業者の決定を適切にサポート致します。決定した施工業者は、発注図面の確認、着手関係書類の提出、工程・工期、工事代金支払条件などの諸事項を確定し、施主と工事請負契約を締結します。

工事施工者選定支援(発注方式/選定方式)・見積用図書(現場説明書・質疑応答書)・見積検討書(工事見積書の査定)・工事契約書調印

最終段階の建築工事では、プロジェクト完成までの工事監理を進めながら、施主の要望が満たされているか詳細なチェックを行うと同時に、家具備品等の選定から発注、設置まで、綿密なサポートを行います。設計図書に基づいた的確な施工と、工期に従った工事完了を厳密に推進するための監理を徹底し、使用する材料や機器類の仕様、施工品質などの随時確認と、追加・変更工事などに伴う設計や工期の変更、工事金額の変動の調整を実施します。工事完了時では、施主及び施工者との完成検査、監督官公庁の完了検査及び建物引き渡しへの立会を行い、プロジェクトの設計・工事フェーズが完了します。

監理方針策定/監理方針説明会/工事監理(工事運営・工程管理・施工管理・設計変更図・材料選定・工事費査定・色彩計画)/工事完了確認検査

プロジェクトが完了した稼働後も、定期的にご意見を伺いながら、建物を見守って参ります。工事完了後は、主に施設のユーザビリティを中心とした一定期間のサポートと、1年経過を基準とした経年調査を実施致します。経年調査は、施工者立会で行われ、その結果を踏まえて、長期修繕計画を組み立てます。瑕疵などの問題発生時には、施工者の対応をフォローし、メンテナンス実施を指導します。